摘果作業とは、付きすぎた実を減らして適正量に調整する作業です。形が良く大きい実を残し、更に、実と実の間隔、及び各枝毎に付ける数を考えて、必要以上の分は落とします。摘果作業をしないとか、作業が不完全だと以下のような不都合が生じます。
1.摘果をしないと採れる実の数は増えますが、小さい実にしかなりません。
2.今年実を付け過ぎると、来年の花芽を準備するための栄養が不足します。来年は殆ど花も咲かず、収穫量が激減します。
3.実を付けすぎると、リンゴの重さで枝に負担がかかり、枝が弱ります。
実際にやってみると….どの枝に何個の実を付けるべきか?難しい作業です。減らしすぎると収穫量が減るし、残し過ぎると、上記3つの不都合が出てきます。元気な木か、弱った木か?葉の数は多いか、少ないか?色々な条件によって、付ける実の数が変わってきます。
摘果前の状態(真ん中の枝、葉の陰にも実がゴチャゴチャ付いています。)
摘果後の状態(3個に減らしました)
4個じゃ多いかな、重くて枝が折れないかな?2個にすると少ないか?
リンゴの実が大きくなった状態を想定して、多いか少ないか悩んで決めます。無造作にやっているようですが、神経を使う作業です。
この摘果作業、6月中旬から7月中旬まで約一か月続きます。
摘果作業/リンゴの収穫量を左右する重要な仕事
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