りんごに付き物の宿命的な病気、その名を腐乱病といいます。
この文字も響きも、いやらしいですよね。
写真の中央部に、赤茶色の部分がありますが、これが腐乱病です。
リンゴの枝や幹に病原菌が進入し、樹皮を腐らせる病気です。放置すると樹が枯れてしまいます。対応が遅れると、果樹園全体が壊滅することもある恐ろしい病気です。対策は病変部を削り取って、殺菌剤を塗ること。早め早めの処置が肝心です。
バルサ セラトスペルマという病原菌が、傷口から侵入したり、樹勢の弱った木の枝や幹等に感染することによって引き起こされるそうです。
この病気は人間に例えると癌みたいなものです。手遅れになると、あちこち転移して手が付けられなくなる。写真にちょっと見えていますが、腐乱病削り専用の刃物で削ります。先が湾曲した、ナイフのようなものです。
今は冬場ですが、腐乱病を探して果樹園のリンゴの樹を見回っています。雪が深くて歩きにくいし、寒くて辛いですが、樹が枯れてしまっては、果樹園にとっては死活問題です。頑張って見回りを続けます。
冬の腐乱病削り作業、寒いです
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