コンセントをLANケーブルの代わりに!/PLC電力線通信

パソコンが一般家庭に普及するようになり、2台以上ある家も珍しくなくなりました。パソコンが2台以上あっても、無線LANルーターを使えば割と簡単に全部のパソコンをネットに接続することが出来ます。
しかし、距離が離れていたり、間に壁が沢山ある場所など、無線LANでは届きにくい場所もあります。金属板に囲まれていると、まず無理ですね。電波は金属板を越えることは出来ませんから。
篠根果樹園でも昨年よりネットショップを始めたので、リンゴ直売所にもパソコンを持ち込んでインターネットに接続する必要に迫られました。直売所は、自宅から20mほど離れています。無線LANで飛ばそうとしたのですが、信号が弱くて使い物になりませんでした。途中に無線中継器を入れると改善されるらしいのですが、中継器を何個使えばよいものやら、全く見当が付きません。やはりLANケーブルを引くのが一番確実ですが、家の中にあるNTTからの貸与品ルーターから遠く離れた直売所まで、LANケーブルを引くのは大掛かりな工事になります。経費も掛かります。
そんな時に、電力線通信(PLC)を思い出しました。数年前から出てきた、コンセントをLANケーブル代わりに使える技術。ネットで調べて見ると、一つの配電盤から繋がっている範囲内は使える、とのこと。家から離れた直売所への電力も、家の配電盤から送っているので問題ありません。早速購入して試してみました。
購入したのは、アイ・オー・データの「PLC-ET/M2-S」という製品。親機と子機の2台セットになっています。
PLCユニット_2011-9-10.JPG
面倒な設定不要、コンセントとLANケーブルを繋げば直ぐに使えました。離れた直売所からも問題なし。スピード測定サイトで調べたところ、20Mbps程度。家の中の大元のルーター付近は50Mbpsくらいなので充分なスピードです。1万数千円かかりましたが、無線LAN中継器を何台も購入することや、家の壁に穴を開けて数十メートルのLANケーブルを引くことに比べれば、はるかに安上がりです。

電力線通信、素晴らしい。PLC最高!本当に助かりました。

電力線通信PLCの弱点は、コンセントに接続している他の電気機器のノイズによって、
通信速度が極端に落ちる場合があること。そんな時は、ノイズフィルター付きの専用テーブルタップを使います。ノイズを発生する電気機器を、このノイズフィルター付テーブルタップに接続すれば、電力線へのノイズ混入を防ぐことが出来ます。

P.S.家から遠く離れた直売所では問題なく繋がりましたが、家の中の一部;増築した部屋では接続できませんでした。築数十年の古い家なので、どんな電気工事をしたのか分からないし、原因不明です。電力線通信も万能ではないようです。使えるかどうかは、実際に購入して試してみることです。アイ・オー・データのこの製品には、購入代金を返却するペイバックシステムがあります。購入後2週間以内にサポートセンターに相談して、それでも接続できなかった場合には購入代金を返却してくれるそうです。
↓詳細はこちらを参照下さい。
http://www.iodata.jp/prod/network/plcadapter/2007/plc_aaa/index.htm

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